1「拉致と慰安婦は別問題」首相、米紙批判に反論 07.3/26
2「旧日本軍の直接関与ない=下村副長官が発言-従軍慰安婦の強制連行 07.3/26
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「拉致と慰安婦は別問題」首相、米紙批判に反論 07.3/26
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007032601000795.html
安倍晋三首相は26日夜、米紙ワシントン・ポストから拉致問題には熱心な一方で従軍慰安婦問題の責任を回避していると批判されたことに対し「全く別の問題だ。拉致問題は現在進行形の問題だ」と反論した。
首相は「いま従軍慰安婦の問題は、続いているわけではない。拉致問題は、まだ日本人が拉致されたままという状況が続いている」と述べ、拉致問題解決に尽力する必要性を強調した。国会内で記者団の質問に答えた。
一方、首相は同日の参院予算委員会で、慰安婦問題に関し河野洋平官房長官談話を継承していると繰り返した上で「慰安婦の方々がなめた辛酸に同情し、おわびしている」と述べた。
共産党の吉川春子氏が「日本政府として公式謝罪をしないのか」とただしたのに対しては「首相として、ここで(答弁などを通じて)おわびしている」と述べるにとどめた。
(共同)
「旧日本軍の直接関与ない=下村副長官が発言-従軍慰安婦の強制連行 07.3/26
2007/03/26-23:55 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007032600633
下村博文官房副長官は26日午後の記者会見で、従軍慰安婦問題について「直接的な軍の関与はなかった」と明言した。安倍内閣は、慰安所設置や慰安婦の移送などへの旧日本軍の関与を認め謝罪した1993年の河野洋平官房長官談話を継承しているが、同副長官の発言には韓国から反発の声が上がった。ただ、下村副長官は同日夜、時事通信に対し「被害女性の立場からすれば、広義の強制性は認めざる得ない」と説明した。
日本軍によって性奴隷にされたおばあさん達の存在・証言からわかることは、この問題は決して「終ってはいない」ということ。日本軍にレイプされたときの様子が夢に出てきてうなされる、軍刀で斬りつけられた傷が痛む等々ーーー過酷な性暴力を受けた経験が、今でもなお、おばあさん達を苛んでいる。過去の記憶が、現在も生々しい暴力となって彼女たちを襲うのだ。遠く異国の地に置き去りにされたまま、何十年も故郷に帰れないでいるおばあさんもいる。
少しでも「被害女性の立場」を理解しようとするならば、「この問題は続いているわけではない」とか「狭義の強制性はなかった」という発言が、いかにおばあさんたちを辱めているかに気がつくはずだ。それが、まさしく現在進行中の暴力そのものであることも。
安倍晋三は「首相として、ここで(答弁などを通じて)おわびしている」というが、いったい誰に向って「おわび」をしているのか。そこに被害女性の姿がなければ、このような「おわび」も「強制はなかった」という発言と同じ妄言でしかない。
